申送(読み)もうしおくる

精選版 日本国語大辞典 「申送」の意味・読み・例文・類語

もうし‐おく・る まうし‥【申送】

〘他ラ五(四)〙 (「言い送る」の謙譲語)
手紙伝言などで、考えや報告をお伝え申しあげる。
※貴嶺問答(1185‐90頃)「仍於図上、具注副将軍以上姓名簿申送太政官
② 次から次へと言い伝える。前任者から後任者へ、必要な事柄を言い伝える。
※風流魔(1898)〈幸田露伴〉一「いつかは必ず事のさまを知り得て、こまやかに申送る時あるべし」

もうし‐おくり まうし‥【申送】

〘名〙
① 言ってやること。
② 次から次へと言い伝えること。特に、事務引き継ぎなどの時、前任者から後任者へ、必要な事柄を言い伝えること。また、その内容
銃後(1913)〈桜井忠温二八「コンナことはよく言ってをったものであって、いつの間にやら兵士間の申送(マヲシオク)りともなってゐたのである」
※軍隊内務令(1943)一四六「当番交代は定められたる時刻に於て上下番の者立会ひの上申送を為し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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