町与力(読み)マチヨリキ

デジタル大辞泉 「町与力」の意味・読み・例文・類語

まち‐よりき【町与力】

江戸時代町奉行支配下にあり、同心指揮して、町奉行の事務分掌江戸市中の警戒保安および犯罪者逮捕などに当たった者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「町与力」の意味・読み・例文・類語

まち‐よりき【町与力】

〘名〙 江戸時代、江戸の町奉行所付属の与力。町奉行の指揮を受け、同心を補佐役とし、市政を分掌したもの。身分御目見以下御家人並であったが、騎馬を許され、二百石高。南北各二五騎。事実上世襲で、京橋八丁堀に組屋敷を与えられた。
※市尹要覧‐一(古事類苑・官位五七)「直に四郎左衛門組にて、町与力相勤候之処」

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世界大百科事典(旧版)内の町与力の言及

【与力】より

…江戸時代の与力は同心とともに一つの職名であって,町奉行,遠国(おんごく)奉行,先手頭(さきてがしら)などに付属した職であった。 町奉行所付属の与力(町与力)は,町奉行配下の中核的職員であり,同心を指揮して職務を遂行した。定員は1719年(享保4)に江戸の南・北両町奉行所各25名と定められ,このうち各23名は幕臣,残り各2名は内与力と称して奉行個人の家臣があてられた。…

※「町与力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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