町十一丁目(読み)こうじまちじゆういつちようめ

日本歴史地名大系 「町十一丁目」の解説

町十一丁目
こうじまちじゆういつちようめ

[現在地名]新宿区四谷一丁目

四谷見付の西、江戸城外堀西側に面する町人地で、東西に走る甲州道中の両側町。西は麹町十二丁目、北は四谷塩よつやしお町一丁目、南は通称新道しんみちを隔て四谷伝馬よつやてんま町一丁目。町内間数は京間で、東西の表間口は南側が五七間(裏幅五九間余)、北側が六一間余(裏幅五四間余)、南北裏行は両側共で二一間余。文政一一年(一八二八)の家数は一五四、うち家持六・地借三八・家主一九・店借六〇・明店三一、ほか不在地主一八(文政町方書上)。一―十三丁目までの麹町は古くは豊島郡矢部やべ村の内であった。元和年間(一六一五―二四)頃より「糀町」と唱えて一三町に分れ、かつては半蔵御門外より四谷御門外まで順に一三ヵ町が続いていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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