町野神社(読み)まちのじんじや

日本歴史地名大系 「町野神社」の解説

町野神社
まちのじんじや

[現在地名]輪島市町野町粟蔵 白山

祭神は菊理媛神ほか一四柱。かつては白山姫大明神・白山権現などと称された。旧村社。社伝によれば天平五年(七三三)に社頭を再建したと伝える。応安六年(一三七三)八月二〇日書写の四坪薬師寺大般若波羅蜜多経(忍久保家蔵)の奥書に「下町野荘白山宮」とみえる。社記によれば、社宝の太刀は天正八年(一五八〇)前田利家が奥能登初巡行の際、粟倉彦丞方に宿泊し当社に献上したものという。「能登志徴」には「社司瀬野氏奉仕す」とみえ、元和六年(一六二〇)の粟蔵村検地帳写(粟倉文書)によれば白山神主の屋敷高は一石五斗であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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