畑山(読み)はたやま

精選版 日本国語大辞典 「畑山」の意味・読み・例文・類語

はた‐やま【畑山】

〘名〙 畑のある山。はたけやま。
※新撰六帖(1244頃)六「はた山の尾上つづきの高がやにふすゐありやと人とよむなり〈藤原為家〉」

はたけ‐やま【畑山】

〘名〙 畑のある山。はたやま。

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日本歴史地名大系 「畑山」の解説

畑山
はたやま

[現在地名]上田市大字上野

東太郎ひがしたろう山の尾根が東に延び、かん川に迫る山麓にある集落。

慶長六年(一六〇一)八月、真田信之の家臣大熊五郎左衛門知行分として書き上げた真田信之老臣等連署状(大熊文書)に「三貫文塚原之内畠山」として畠山(現畑山)の名がみえ、この頃より塚原つかはら村に含まれていた。

宝永三年(一七〇六)上田藩に提出した小県郡塚原村差出帳(上田藩村明細帳)に、伊勢山いせやま分として、百姓総家数六二軒のうち本村(伊勢山)四三軒、枝村畑山一二軒、ひの沢七軒と記されている。

この集落の鎮守大法性だいほつしよう神社は、本来諏訪明神であったが嘉永年間(一八四八―五四)に大法性と改め、更に明治一一年(一八七八)畑山神社と改めた。

畑山
はたのやま

沼田ぬた川南岸に北東から南西方向に連なる山地の総称。旗山とも書き(妙正寺寄題詩)、「三原廻」(「三原市史」所収)は、奥州の僧白雲が「彼奥州松島と並へ考に、此畠山に勝るへからす、遠近島々等眼下に見下す事、其風景日本にならへるものなし」と賞嘆したと記す。最高峰は竜王りゆうおう山で標高四四七・七メートル、北東部にある標高三一四メートルの筆影ふでかげ山を中心に瀬戸内海国立公園に含まれている。

三原城下五ヵ村分の「国郡志下調郡辻書出帳」に、西北田野浦たのうら村分、東側は須波すなみ村分とあり、山上に広がる平坦地に耕地が展開。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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