出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
戦争などを通じて敵の集団から捕らえた女性を妻とする結婚。マクレナンは、これを婚姻制度のもっとも初期に普遍的に存在した制度であると考えた。それによると、原始集団は不断の闘争状態にあり、略奪による妻の獲得が習わしであったが、これが集団間の平和の成立後にも制度として残り、集団内での婚姻を禁ずる外婚規制を生むに至ったという。確かに婚姻儀礼の一部として花嫁略奪を演じてみせる例が数多く報告されているが、いずれも象徴的行為にすぎず、マクレナンのいう略奪婚の存在を証明するものとは考えられない。
[濱本 満]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...