異翅類(読み)イシルイ(英語表記)Heteroptera

翻訳|Heteroptera

デジタル大辞泉 「異翅類」の意味・読み・例文・類語

いし‐るい【異×翅類】

半翅目異翅亜目の昆虫総称前翅まえばねの付け根側の半分が硬い革質で、先半分は膜質。後ろ翅は膜質。陸生カメムシ水生タガメ両生アメンボなど。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「異翅類」の意味・わかりやすい解説

異翅類
いしるい
Heteroptera

半翅目異翅亜目 (カメムシ目カメムシ亜目) に属する昆虫の総称。独立したとして扱われることもある。半翅鞘といって,基方は厚い革質,先半分は薄い膜質となる前翅をもつ昆虫群で,カメムシ類に代表される。陸生,水生,その中間的なものと,生態的に大別される。陸生のものにはカメムシヘリカメムシナガカメムシグンバイムシメクラカメムシの類を含み,植物体から吸汁するので農産物害虫となるものが多い。またサシガメ類は他の昆虫を捕食し,トコジラミ類は鳥や獣,人などから吸血する。水生のコオイムシ類,タイコウチ類などは水生動物を捕食,半水生のアメンボ類は水面で生活し,水面に落下する昆虫などを捕食している。 (→同翅類 , 半翅類 )

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「異翅類」の意味・わかりやすい解説

異翅類
いしるい

昆虫綱半翅目は2亜目に分類されるが、そのうち一つ。異翅半翅亜目ともいう。

[立川周二]

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世界大百科事典(旧版)内の異翅類の言及

【半翅類】より

…昆虫綱半翅目Hemipteraに属する節足動物の総称。翅の質から同翅類Homopteraと異翅類Heteropteraとに分けられる。同翅類は翅が一様に同質の膜質であるのに対し,異翅類は翅の基部が革質で厚く,先端部は膜質的である。…

※「異翅類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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