疎い(読み)ウトイ

デジタル大辞泉 「疎い」の意味・読み・例文・類語

うと・い【疎い】

[形][文]うと・し[ク]
親しい間柄でない。疎遠だ。「二人の仲は―・くなった」「去る者は日々に―・し」
(「…にうとい」の形で)そのことについての知識理解が不十分である。「その方面事情に―・い」
親しみが持てない。わずらわしく思う。
「かつ見れど―・くもあるかな月影のいたらぬ里もあらじと思へば」〈古今・雑上〉
不案内である。関心がない。
「後の世のこと心に忘れず、仏の道―・からぬ、心にくし」〈徒然・四〉
愚かである。間が抜けている。
女郎狂ひするほどの者に、―・きは一人もなし」〈浮・胸算用・二〉
[派生]うとさ[名]
[類語](1遠い遠遠しい縁遠い薄い疎遠遠縁とおえん懸隔開き無縁/(2浅慮浅薄短慮無知不勉強不案内認識不足暗いちんぷんかんちんぷんかんぷん物知らず世間知らず井の中の蛙

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android