疎外・疏外(読み)そがい

精選版 日本国語大辞典 「疎外・疏外」の意味・読み・例文・類語

そ‐がい ‥グヮイ【疎外・疏外】

〘名〙
① (━する) よそよそしくすること。きらってのけものにすること。疎遠。疎斥。「疎外感」
※続日本紀‐宝亀八年(777)八月一九日「俄遷出雲守。自疎外、意常欝々」
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「中にも斉武の如きは最も二国の為に疎外せらるるの有様にて」 〔史記‐楚世家
哲学で、人間が、事物や他の人間とかかわるうちに、自己から引き裂かれて本来あるべき自己の本質を奪われてしまい、自己にとって疎遠であるという状態。自己疎外。ヘーゲル哲学では、人間が自分の内にあるものを外に出し、外に出した自己を他者として、よそよそしいものとみなすこと。

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