疎抜く(読み)オロヌク

デジタル大辞泉 「疎抜く」の意味・読み・例文・類語

おろ‐ぬ・く【疎抜く】

[動カ五(四)]
密生しているものの中から不要なものなどを抜き取って、適当な間隔を作る。間引く。うろぬく。「菜を―・く」
産児を間引く。
間を置く。遠ざかる。
女郎買ひも当分―・くつもりだ」〈黄・見徳一炊夢〉

うろ‐ぬ・く【疎抜く】

[動カ五(四)]多くあるものの中から間をおいて引き抜く。まびく。おろぬく。「大根を―・く」

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精選版 日本国語大辞典 「疎抜く」の意味・読み・例文・類語

おろ‐ぬ・く【疎抜】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙 ( 「おろ」は「おろか(疎━)・おろそか(疎━)」の「おろ」に同じ )
  2. 多くの中から必要なものを残し、その他のものを抜き取る。間引く。より出す。取りのける。うろぬく。
    1. [初出の実例]「市のつれりちぎな顔はおろぬかれ」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)智二)
  3. 産児を間引く。堕胎間引きをする。嬰児(えいじ)を殺して産児を制限する。
  4. 間をおく。遠ざかる。
    1. [初出の実例]「おれもはや、女郎買にあき印、〈略〉女郎かいも当分おろぬくつもりだ」(出典:黄表紙・見徳一炊夢(1781))

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