病者(読み)ボウザ

デジタル大辞泉 「病者」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ざ〔バウ‐〕【者】

《「ぼうさ」とも》病人
「―のことを思う給へあつかひ侍るほどに」〈夕顔

やまい‐もの〔やまひ‐〕【病者】

病人。びょうしゃ。
「あのやうなる―をおこして、迷惑をさしゃる事ぢゃ」〈狂言記緡縄

びょう‐しゃ〔ビヤウ‐〕【病者】

《「びょうじゃ」とも》病気にかかっている人。病人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「病者」の意味・読み・例文・類語

びょう‐じゃ ビャウ‥【病者】

〘名〙 (「びょうしゃ」とも) 病気にかかっている人。病者人。病人。病者もの。びょうざ。ぼうざ。
延喜式(927)四二「凡京中路辺病者孤子〈略〉随便必令送施薬院及東西悲田院」 〔魏書‐長孫稚伝〕

やまい‐もの やまひ‥【病者】

〘名〙 病気にかかっている者。病人。
※狂言記・緡縄(1660)「あのやうな病者(ヤマヒモノ)ををこして、迷惑をさしゃる事じゃ」

びょう‐ざ ビャウ‥【病者】

〘名〙 (「ざ」は「じゃ」の直音表記) 病人。びょうじゃ。ぼうざ。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「ほとほとしきびゃうざをなんもて侍りて」

ぼう‐ざ バウ‥【病者】

〘名〙 病気にかかっている人。病人。びょうじゃ。
源氏(1001‐14頃)夕顔「はうさのことを思う給へあつかひ侍る程に」

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