痩せ男(読み)ヤセオトコ

デジタル大辞泉 「痩せ男」の意味・読み・例文・類語

やせ‐おとこ〔‐をとこ〕【痩せ男】

やせた男。また、みすぼらしい男。
能面の一。執念怨恨えんこんとにやつれ果てた男の亡霊を表す。「阿漕あこぎ」「善知鳥うとう」「藤戸ふじと」の後ジテなどに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「痩せ男」の意味・読み・例文・類語

やせ‐おとこ‥をとこ【痩男・疲男】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 痩せた男。また、みすぼらしい男。貧しい男。やせおのこ。
    1. [初出の実例]「その余助とて、数ならぬやせおとこ住みけり」(出典:仮名草子・ねごと草(1662)上)
  3. 能面の一つ。生前殺生の罪で地獄に落ちて苦しみのため痩せ衰えた霊を表わす男面。「阿漕(あこぎ)」「藤戸(ふじと)」などのシテに用いる。
    1. 痩男<b>②</b>
      痩男
    2. [初出の実例]「又五郎 疲男のくづし」(出典:わらんべ草(1660)四)

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