癒合(読み)いえあう

精選版 日本国語大辞典 「癒合」の意味・読み・例文・類語

いえ‐あ・う ‥あふ【癒合】

〘自ハ四〙
① 傷がすっかりなおる。
浄瑠璃本田善光日本鑑(1740)五「手疵も愈(イヘ)合」
物事が健全な状態に回復する。
※虎明本狂言・空腕(室町末‐近世初)「うちおった太刀が、いへあふてこなたへもどった」

ゆ‐ごう ‥ガフ【癒合】

〘名〙 傷口がなおって、ふさがること。離れた皮膚筋肉などが付着すること。〔医語類聚(1872)〕
※門(1910)〈夏目漱石〉一七「凡ての創口を癒合(ユガフ)するものは時日であるといふ格言を、彼は〈略〉深く胸に刻み付けてゐた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「癒合」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐ごう〔‐ガフ〕【癒合】

[名](スル)傷がなおり、離れていた皮膚や筋肉などが付着すること。傷口がふさがること。
「傷は見るまに―して」〈寅彦春寒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android