白山を中心とする山岳公園。石川、福井、岐阜、富山の4県にまたがり、面積477平方キロメートル、うち178.57平方キロメートルは特別保護区である。1955年(昭和30)に国定公園に指定され、1962年国立公園に昇格した。
北は石川・富山県境の大門山(だいもんざん)(1572メートル)から白山を経て南は岐阜県の大日(だいにち)ヶ岳(1709メートル)までの約50キロメートル、ほぼ南北に連なる山々と、白山南西方、福井県の経(きょう)ヶ岳(1625メートル)などの山々が含まれる。ブナ林、アオモリトドマツ、ミズナラなどの原始林がみられ、イヌワシ、ニホンカモシカ、ツキノワグマ、サルなどが生息する。
中心の白山は御前峰(ごぜんがみね)を主峰に大汝(おおなんじ)峰、剣(けん)ヶ峰の3峰と別山(べっさん)などからなる。山頂部に翠(みどり)ヶ池などの火口跡があり、ハクサン名のついた高山植物が約30種ある。717年(養老1)泰澄(たいちょう)が開山し、山頂には白山比咩(しらやまひめ)神社の奥宮がある。大日ヶ岳は泰澄が大日如来(にょらい)を祀(まつ)った山と伝えられ、西麓(せいろく)に白山中居(はくさんちゅうきょ)神社があり、経ヶ岳西麓の平泉寺(へいせんじ)集落には白山平泉寺旧境内(国の史跡)がある。公園域には白山、中宮(ちゅうぐう)、岩間(いわま)、一里野(いちりの)、福井県に鳩(はと)ヶ湯、岐阜県に平瀬(ひらせ)など温泉が多く、岩間の噴泉塔群は特別天然記念物。
[矢ヶ崎孝雄]
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