白文(読み)ハクブン

デジタル大辞泉 「白文」の意味・読み・例文・類語

はく‐ぶん【白文】

本文だけで注釈のついていない漢文
句読点返り点送り仮名などのついていない漢文。
白字」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「白文」の意味・読み・例文・類語

はく‐ぶん【白文】

〘名〙
① 本文だけで注釈文などが付いていない漢文。
※随筆・文会雑記(1782)一「周礼儀礼の白文の刊本久しくあり。これは点をよくつけたるもの也」 〔朱子全書‐易三・師〕
② 句読点・返り点・送りがななどが付いていない漢文。
※蛻巖先生答問書(1751‐64か)上「近思録は、倭板〈略〉の白文を用ひ」

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普及版 字通 「白文」の読み・字形・画数・意味

【白文】はくぶん

凹刻の文。また、無点の文。〔朱子全書、易〕某、小時より、未だ曾(かつ)て訓詁(し)らず。只だ白を讀むの時、(すなは)ち此(かく)の如きのを疑ふ。

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