白沢用水(読み)しらさわようすい

日本歴史地名大系 「白沢用水」の解説

白沢用水
しらさわようすい

近世、沼田城内・城下の上用水として、また城下近辺の村の上用水・灌漑用水として重要な役割を担った用水。現在も農業用水として利用される。沼田顕泰が沼田倉内くらうち城の築造にあたり、享禄三年(一五三〇)開削したのに始まると伝える。取水口は白沢川上流、栗生くりう峠近くの高平たかひら村内まつくぼで、いくつかの沢水を合せたのち、下古語父しもここぶ村・上古語父村、上久屋かみくや村・横塚よこづか(現沼田市)を経て沼田に至った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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