白粉町(読み)おしろいまち

日本歴史地名大系 「白粉町」の解説

白粉町
おしろいまち

[現在地名]松阪市白粉町

伊勢参宮街道に交差し、櫛屋くしや町に連なる。明和六年(一七六九)には湊町組に属していた(権輿雑集)。明治一六年(一八八三)の「飯高郡松坂地誌」(松阪市立図書館蔵)には、「人家ノ在地ニシテ、西・北ノ二面ハ字新町及ビ日野町ニ接シ、東ハ字湊町ニ連リ、南ハ本郡垣鼻村及ビ大黒田村ニ界ヲ限ル、東西百三十間、南北弐百五十間、但シ旧字瓦町・白粉町・萱町・莚町・東鉄炮町・西鉄炮町合シテ本称ニ改ム」とある。「権輿雑集」には、「天正十六子年従松ケ嶋移、丁役弐歩五厘、中古まて白粉屋三軒有し由、今は絶たり、当時煎餅を売屋多し、次郎助と云者製し初しよし」とみえ、かつて白粉屋が三軒あり、おそらくはこれが町名由縁であることなどが記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android