出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
詩人。宮城県生れ。1913年早大英文科卒。1906年から《秀才文壇》《劇と詩》などに詩を発表して第1詩集《世界の一人》(1914)を刊行した。17年に結成された詩話会の中心的詩人の一人となり,18年から詩壇の一勢力となった民衆詩派の代表的詩人ともなって,詩集《大地の愛》(1919)に民衆詩派詩人の特色を発揮した。その詩は着実な現実味を持った平明な口語自由詩で,それを〈行分けの散文〉だと批判した芸術派の北原白秋と詩の芸術性をめぐる論争を展開したりした。大地舎を設立して雑誌《地上楽園》を発行し,民謡の創作や研究にも力を入れ,多くの詩人を育成した。民謡集,訳詩集,評論集などの著書もある。
執筆者:乙骨 明夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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