百代(読み)モモヨ

デジタル大辞泉 「百代」の意味・読み・例文・類語

もも‐よ【百代/百世】

百年。また、長い年月。ももとせ。
「山高く川の瀬清し―までかむしみ行かむ大宮所」〈・一〇五二〉

はく‐たい【百代】

長い年月。ひゃくだい。
月日は―の過客かかくにして」〈奥の細道

ひゃく‐だい【百代】

きわめて長い年代。永遠。はくたい。「名を百代に残す」

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精選版 日本国語大辞典 「百代」の意味・読み・例文・類語

ひゃく‐だい【百代】

  1. 〘 名詞 〙 多くの年代。永遠。永劫。はくたい。
    1. [初出の実例]「南陽故事、雖百代而可知」(出典菅家文草(900頃)一・八月十五夜、厳閤尚書、授後漢書畢)
    2. [その他の文献]〔管子‐覇形〕

もも‐よ【百代・百世】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一〇〇の世代。多くの世代。長い年月。
    1. [初出の実例]「山高く川の瀬清し百世(ももよ)まで神しみ行かむ大宮所」(出典:万葉集(8C後)六・一〇五二)
  3. 多くの年齢。長命。

はく‐たい【百代】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はく」「たい」はそれぞれ「百」「代」の漢音 ) きわめて多くの年代。永遠。ひゃくだい。
    1. [初出の実例]「天地は万物の逆旅、光陰は百代(ハクタイ)過客」(出典:浮世草子日本永代蔵(1688)一)

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普及版 字通 「百代」の読み・字形・画数・意味

【百代】ひやくだい

永遠。唐・李白〔春夜桃李園に宴する序〕夫(そ)れ天地物の(げきりよ)なり、光陰は百代の客なり。而して(ごと)し。(くわん)を爲すこと何(いくばく)ぞ。

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