百日咳菌(読み)ひゃくにちぜききん(その他表記)Bordetella pertussis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「百日咳菌」の意味・わかりやすい解説

百日咳菌
ひゃくにちぜききん
Bordetella pertussis

グラム陰性の小桿菌で,百日咳の病原体鞭毛を欠き,芽胞をつくらない。なかには莢膜を形成するものもある。厳性好気性であるが,栄養要求がかなりきびしいので,普通の培地では発育しにくく,血液や血清などの添加を必要とする。ヒトだけに寄生し,呼吸器の粘膜内か粘膜上で発育し,菌からは粘性物質が分泌されるので,特有な咳発作を起す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の百日咳菌の言及

【百日咳】より

…百日咳菌によって起こる急性の呼吸器伝染病で,届出伝染病の一つ。一度かかると終生免疫をうるといわれる。…

※「百日咳菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む