皇城(読み)コウジョウ

デジタル大辞泉 「皇城」の意味・読み・例文・類語

こう‐じょう〔クワウジヤウ〕【皇城】

天皇御所宮城皇居

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精選版 日本国語大辞典 「皇城」の意味・読み・例文・類語

こう‐じょう クヮウジャウ【皇城】

〘名〙 天子の住んでいる所。天皇の住む御所。宮城。皇居。王城
※凌雲集(814)和菅祭酒秋夜途中聞笙之什〈藤原冬嗣〉「完議虞音従此聴、蹌々鳥獣満皇城」 〔唐書注‐地理志〕

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普及版 字通 「皇城」の読み・字形・画数・意味

【皇城】こうじよう

宮城。

字通「皇」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の皇城の言及

【宮廷】より

…隋・唐時代の長安もこれらと同じであって,たとえば唐の長安城の北端中央におかれた宮城たる太極宮には,儀式場たる太極殿や両儀殿のほか,門下省と中書省の建物があり,太極宮の西に掖庭宮,東に東宮が位置していた。これら三宮の南に皇城とよばれる官庁街が林立していたのであって,太極宮が内朝に,皇城が外朝に当たるわけである。ところが,太極宮(西内)の地域が湿度の高い悪条件の場所だったので,太宗のときに東北の地に大明宮(東内)をたて,さらに玄宗のときには皇城の東の方に作られた興慶宮(南内)が事実上の宮城となった。…

【皇居】より

…古くは宮,宮室,内裏,禁裏,禁中,禁闕,内,御所などのほか,大宮,大内,九重,百敷(ももしき)などの美称もあり,〈皇居〉の語も平安時代には記録に見える。東京遷都に際し,江戸城を東京城と改称,ついで皇城と公称したが,明治宮殿完成後は宮城を公称と定めた。しかし第2次大戦後,宮城の称が廃止されてからは,一般に皇居と称されている。…

【故宮】より

北京の旧市内のほぼ中央を占める紫禁城のことで,明・清時代の宮城だから故宮といわれる。もとはこれとともに宮苑や官庁を併せ含んだ区域を皇城と称したが,周囲の城壁は早くから取り払われている。1417年(永楽15)に明の成祖永楽帝が南京から都を移し,元の宮城跡に築いたもので,明末に大破壊をこうむったあと,清がほとんどその規模を受けついで復興し今日にいたった。…

【長安】より

…城壁の各面に城門が設けられ,東,南,西面にはそれぞれ3門,北面は中央部に宮城などがあるため9門あったようである。 隋・唐長安城の設計で一つの大きな特色は,それまでの都城と相違して宮城,皇城が中央北辺に位置している点にある。宮城は太極宮,東宮,掖庭(えきてい)宮の総称で,その大きさは東西が2820.3m,南北が1492.1mとなっている。…

※「皇城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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