出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
… 出血している血管の種類により,鮮紅色の血液が拍動性に出血する動脈性出血,暗赤色の血液がゆるやかに出血する静脈性出血,どこからともなくにじみ出てくる毛細管性出血とに分けられる。また,体外への出血の外出血と,組織内または体腔内にみられる内出血とがあり,うち皮下組織内の出血を皮下出血という。出血の大きさにより,点状出血,斑状出血,組織内に広い範囲にわたってみられる血性浸潤などがあり,また1ヵ所に血液がたまって腫瘍状を呈する血腫,体腔または管状・囊状の臓器内に出血してたまった血瘤がある。…
…むちや棒きれなどで打たれたときにできる〈みみずばれ〉では,皮膚の発赤とはれがみられるが,これは皮膚血管の拡張と軽度の滲出による。さらに鈍力が強く加わると,主として皮下組織中の毛細血管が損傷されて皮下出血を生じ,皮膚に種々な大きさの斑点(青あざ)ができる。深部の筋肉が損傷されると,当初は出血斑はみられないが,出血した血液が組織の間隙を通って重力に従って身体の低部に流れ,その部におくれて斑点が生じたり,組織間に血液が貯留して血腫をつくる。…
※「皮下出血」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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