盛松浦(読み)さがりまつうら

日本歴史地名大系 「盛松浦」の解説

盛松浦
さがりまつうら

[現在地名]尾鷲市盛松

三木崎みきざき半島の南岸にあり、輪内わうち湾の湾口に臨む。慶長六年(一六〇一)検地帳(徳川林政史蔵)に「下松村」と記され、家数二七。「紀伊続風土記」に次のように記す。

<資料は省略されています>

江戸時代初期に木本組に属する。寛文(一六六一―七三)の頃下松浦と改称、安永年間(一七七二―八一)浦名を盛松に改めた(尾鷲市史)。慶長検地の際は高のうち一一石分は塩年貢であったが、荒磯のためしだいに衰微し、寛政五年(一七九三)には戸数一七(「三木浦文書」大門家蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報