盞(漢字)

普及版 字通 「盞(漢字)」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] サン
[字訓] さかずき・あぶらざら

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は戔(さん)。戔は薄小のもので、重ね合うものの意がある。〔説文新附〕一上に字をに作り、「玉なり」とし、夏には、殷には(か)、周に爵というとする。金文に盞の字がみえ、楚器の〔王子申盞盂(おうじしんさんう)〕に「盞盂」と連称している。器は・爵などの酒器と異なり、底の浅い水器である。〔王子申盞盂〕は盂としては平底のもので、盞にその意があるのであろう。

[訓義]
1. さかずき、玉のさかずき、小さかずき。
2. 底の浅い器、水器。
3. あぶらざら、灯油皿。
4. 杯、また(わん)という。

[古辞書の訓]
名義抄〕盞 サカヅキ 〔字鏡集〕盞 ツキ・サカヅキ語彙字条参照。

[熟語]
盞達盞面
[下接語]
飲盞・瓦盞・監盞・玉盞・金盞・執盞・酒盞・受盞・洗盞・送盞・台盞・置盞・伝盞・盃盞・満盞・量盞・椀盞

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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