デジタル大辞泉
「目を瞑る」の意味・読み・例文・類語
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め【目】 を 瞑(つぶ・つむ)る
① 眼を閉じる。眼を閉じて眠る。目をふさぐ。
※
恋慕ながし(1898)〈
小栗風葉〉一九「
藍絵の杯に盈々
(なみなみ)と湛へられた
一杯を、目
(メ)を瞑
(ツム)って干す」
② 死ぬ。目をふさぐ。
※国会論(1888)〈
中江兆民〉「一たび目を瞑
(ツ)むれば死後唯碑石の形の稍や大なるの外何に一つとして中人の上に出ること無き者」
③ 知っていて知らないふりをする。見て見ぬふりをして、
欠点などをとがめないでいる。目をふさぐ。
※
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈
谷崎潤一郎〉八「その時以来要は二人の関係に文字通り『眼をつぶって』しまった」
④ がまんする。あきらめる。
※社会観察万年筆(1914)〈
松崎天民〉
淪落の女から来た
手紙「妾は
何事も運だと思って、眼
(メ)をつぶってあきらめて居ます」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報