相博(読み)そうはく

改訂新版 世界大百科事典 「相博」の意味・わかりやすい解説

相博 (そうはく)

交換の意をもつ漢語仁井田陞の研究によると,中国古代の書《吏学指南》に,〈貿易 以物易財曰貿 互相博換曰易〉とある。日本に伝わり古代前期から使用され,相替(あいかえ)ともいわれた。用例としては,造東大寺使が相模国にある寺地1町と同国の調邸との交換を希望し,天平勝宝6年(754)1月23日付で相模国司に送った牒に〈願くば彼此の便を計り,相博を得んと欲す〉とある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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