県の井戸(読み)アガタノイド

デジタル大辞泉 「県の井戸」の意味・読み・例文・類語

あがた‐の‐いど〔‐ゐど〕【県の井戸】

平安京大内裏の西隅(現在の京都市上京区)にあった県宮あがたのみや井戸。また、その辺りの地名山吹かえる名所。[歌枕
「かはづ鳴く―に春暮れて散りやしぬらん山吹の花」〈続後撰・春下〉

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精選版 日本国語大辞典 「県の井戸」の意味・読み・例文・類語

あがた‐の‐いど‥ゐど【県の井戸】

  1. 京都市上京区、大内裏(だいだいり)跡の西のすみにある県宮(あがたのみや)の井戸。京都三名水の一つ。蛙、山吹の名所。歌枕。
    1. [初出の実例]「都人きても折らなんかはづなくあがたのゐどの山吹の花〈公平女〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)春下・一〇四)

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