真子(読み)マコ

デジタル大辞泉 「真子」の意味・読み・例文・類語

ま‐こ【真子】

魚類の腹にある卵。白子しらこに対していう。
妻子を親しみ、いつくしんでいう語。
大君みことかしこみうつくしけ―が手離はなり島伝ひ行く」〈・四四一四〉

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精選版 日本国語大辞典 「真子」の意味・読み・例文・類語

ま‐こ【真子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「ま」は接頭語 ) 子どもまたは妻・恋人を親しみいつくしんでいう語。よい子。いとしご。まなご。
    1. [初出の実例]「資(つかひびと)に己が真子(まこ)を上らむとして」(出典:播磨風土記(715頃)揖保)
  3. 魚類の腹にある卵塊白子(しらこ)に対していう。〔慶応再版英和対訳辞書(1867)〕

しん‐し【真子】

  1. 〘 名詞 〙 血をわけた本当の子。実子
    1. [初出の実例]「厥之真子有厳寛得業」(出典:円照上人行状(1302))
    2. [その他の文献]〔呂氏春秋‐慎行論・疑似〕

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普及版 字通 「真子」の読み・字形・画数・意味

【真子】しんし

実子。

字通「真」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の真子の言及

【白子】より

…魚類の精巣の通称で,卵巣を真子(まこ)というのに対する語。一般に味のよいものではなく,多くは肥料にされる。…

※「真子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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