真手(読み)マテ

デジタル大辞泉 「真手」の意味・読み・例文・類語

ま‐て【真手】

両手
御手洗みたらし若菜すすぎて宮人の―にささげて御戸みと開くめる」〈山家集・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真手」の意味・読み・例文・類語

ま‐て【真手】

〘名〙
左右そろった手。両手。もろて。また、左右。
※山家集(12C後)下「御手洗(みたらし)に若菜濯ぎて宮人のまてに捧げて御戸開くめる」

し‐の‐て【真手】

連語〙 (「し」は、「しん(真)」の撥音「ん」の無表記。「て」は筆跡の意) 楷書(かいしょ)で書かれた字。真書(しんしょ)
※延宝版宇津保(970‐999頃)国譲上「見給へば、黄ばみたる色紙に書きて、山吹に付けたるはしのて、春の詩」

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