真正染色質(読み)しんせいせんしょくしつ(英語表記)euchromatin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真正染色質」の意味・わかりやすい解説

真正染色質
しんせいせんしょくしつ
euchromatin

染色質に対する語で,異常凝縮を示さない染色質。核分裂後期には染色性が非常に減退し,また低温処理で退色反応をしない。この部分は間期核で,遺伝情報の読取り,すなわち形質発現を行なっている部分と考えられる。染色体のこの部分における重複欠失は,一般に著しいメンデリズムに従う遺伝的変化を引起す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android