真空造塊法(読み)しんくうぞうかいほう

世界大百科事典(旧版)内の真空造塊法の言及

【インゴット】より

… インゴットの製造法は,鋳型(インゴット・ケース)に鋳込んで鋳型の数だけ同時に造塊する方法と,周囲だけで底のない鋳型に鋳込んで連続的に鋳造する連続鋳造の2方法が多く行われている。そのほか,真空処理により窒素,水素,酸素などの量をコントロールする各種の真空造塊法,一度鋳造したインゴットを電極として,溶融スラグの電気抵抗熱によって再溶解し,スラグ中を滴下させて順次凝固させるエレクトロスラグ溶解法(ESR法)などが特別な場合に行われる。連続鋳造は,非鉄金属では早くから行われてきたが,近年では鉄鋼にも普及し,1980年には日本の粗鋼生産量の60%以上が連続鋳造で生産されるようになった。…

【製鉄・製鋼】より

…とくに日本の銑鋼一貫製鉄所では連鋳率が高い(〈連続鋳造〉の項参照)。
[真空造塊法]
 溶鋼中に含まれるO,HあるいはNなどのガスは鋼質に悪い影響を及ぼす。そのため鋳造過程で溶鋼を真空中を通して脱ガスすることが広く用いられている。…

※「真空造塊法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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