真菰・真薦(読み)まこも

精選版 日本国語大辞典 「真菰・真薦」の意味・読み・例文・類語

ま‐こも【真菰・真薦】

〘名〙
① イネ科の大形多年草。各地の水辺に生える。高さ一~二メートル。地下茎は太く横にはう。葉は線形で長さ〇・五~一メートル。秋、茎頂に円錐形の大きな花穂を伸ばし、上部に淡緑色で芒(のぎ)のある雌小穂を、下部に赤紫色で披針形の雄小穂をつける。黒穂病にかかった幼苗をこもづのといい、食用にし、また油を加えて眉墨をつくる。葉でむしろを編み、ちまきを巻く。漢名、菰。かつみ。はなかつみ。こも。ふししば。まこもぐさ。《季・夏》
▼まこもの芽《季・春》
▼まこもの花《季・秋》
※観智院本三宝絵(984)序「沢の末己毛(間薦)の誠となる詞をば」
※売卜先生糠俵(1777)「生え下りの無いは菰(マコモ)で黒め」
③ 香木の名。分類は伽羅(きゃら)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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