真鶴・真名鶴(読み)まなづる

精選版 日本国語大辞典 「真鶴・真名鶴」の意味・読み・例文・類語

まな‐づる【真鶴・真名鶴】

[1] 〘名〙 ツル科の鳥。全長約一二五センチメートル、翼開張約一八〇センチメートルの中形のツル。くびと翼が白色を帯びるほかは灰黒色で、顔と額は裸出して赤い。あし赤色で目立ち、くちばしは黄緑色。シベリア南東部などで繁殖し、冬季に中国・朝鮮・日本などに渡る。明治以前には日本各地に渡来したが現在では鹿児島県出水(いずみ)市付近に渡来する。一〇月下旬に現われ、田・沼沢地などで小動物や草の根などを食べる。《季・秋》
※忠岑集(10C前)「まなつるをたちゐなかせるかたのすにちとせのあとをのこさざらめや」
[2] (真鶴) 神奈川県南西端の地名。相模湾岸の主要漁港の一つ。傾斜地ではミカンを栽培。また、小松石などの石材産出貴船(きぶね)神社・真鶴岬がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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