家庭医学館 「眼窩炎性偽腫瘍」の解説
がんかえんせいぎしゅよう【眼窩炎性偽腫瘍 Inflammatory Pseudotumor of Orbit】
眼窩(眼球(がんきゅう)が入っているくぼみ)内に反応性のリンパ球が集まり、眼球突出や眼球運動障害がおこる病気です。
CTやMRIなどの画像検査で、境界の不明瞭(ふめいりょう)な腫瘤(しゅりゅう)を認めることが多いのですが、診断では、悪性(あくせい)リンパ腫(しゅ)と鑑別することがむずかしい場合があります。最終的には、病理組織検査によって決定します。
治療には副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬(ステロイド)を使用します。これで軽快しない場合には、少量の放射線照射を行なうこともあります。