着のみ着の儘(読み)きのみきのまま

精選版 日本国語大辞典 「着のみ着の儘」の意味・読み・例文・類語

き【着】 のみ 着(き)=の[=た]儘(まま)

※大英游記(1908)〈杉村楚人冠後記「夜は深(ふ)けて、僕は着(キ)のみ着(キ)の儘(ママ)で、うとうとと眠りに就いたが」
② 着ている着物ほか何物ももたないこと。
滑稽本東海道中膝栗毛発端(1814)「びんぼう人のきさんじさ、きの身きたまま」
※或る女(1919)〈有島武郎〉後「着のみ着のままでここまで来ても何一つ不自由を感じません」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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