睚眥の怨み(読み)ガイサイノウラミ

デジタル大辞泉 「睚眥の怨み」の意味・読み・例文・類語

がいさい‐の‐うらみ【××眥の怨み】

《「史記范雎はんしょ伝から》ちょっとにらまれたくらいのうらみ。わずかなうらみ。
「―は人を欺くえみの衣に包めども」〈漱石幻影の盾〉

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精選版 日本国語大辞典 「睚眥の怨み」の意味・読み・例文・類語

がいさい【睚眥】 の 怨(うら)

  1. ちょっとにらまれたくらいのうらみ。わずかなうらみ。がいしのうらみ。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「一飯の恩は酬いぬがちでも、睚眥(ガイサイ)の怨は必ず報ずるといふ蚰蜓魂(けじけじたましひ)で」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
    2. [その他の文献]〔史記‐范雎伝〕

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