矢場町(読み)やばちよう

日本歴史地名大系 「矢場町」の解説

矢場町
やばちよう

[現在地名]中区大須おおす三丁目・さかえ三丁目

南大津みなみおおつ町の南、南鍛冶屋みなみかじや町の西、三輪みわ町の北、末広すえひろ町の東に位置する。政秀せいしゆう寺・万年まんねん寺、永昌えいしよう(現松原二丁目)若宮わかみや八幡社裏の各地子からなる町(府城志)。町号の由来は寛文八年(一六六八)三輪神社の境内に弓矢場が作られたためとされる(尾張志)井戸水は良好、土は黒土赤土・砂など。氏神若宮八幡社(府城志)。明治四年(一八七一)勝鬘寺門前しようまんじもんぜん慈雲庵門前じうんあんもんぜんを合併。

政秀寺は瑞雲山と号し、臨済宗妙心寺派。天文二二年(一五五三)信長が家臣平手政秀の菩提のため、僧沢彦を開山として小牧こまき山の南に建立

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android