矢立の硯(読み)やたてのすずり

精選版 日本国語大辞典 「矢立の硯」の意味・読み・例文・類語

やたて【矢立】 の 硯(すずり)

近世以前、出陣の者が、箙(えびら)・鎧(よろい)の引き合わせなどに入れて携行した、檜扇(ひおうぎ)の形の小さい硯箱。筆、硯、墨、小刀などを入れる。矢立
源平盛衰記(14C前)三五「矢立(ヤタテ)の硯を取寄て、宇治川先陣と剛者とを次第明々に注(しる)して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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