矢筈草(読み)ヤハズソウ

デジタル大辞泉 「矢筈草」の意味・読み・例文・類語

やはず‐そう〔‐サウ〕【矢×筈草】

マメ科一年草草地などに生え、高さ10~30センチ、多くの枝を出す。葉は3枚の長卵形小葉からなる複葉。小葉をちぎると、側脈に沿ってV字形に裂ける。8、9月ごろ、淡紅色蝶形小花が咲く。牧草とする。

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精選版 日本国語大辞典 「矢筈草」の意味・読み・例文・類語

やはず‐そう‥サウ【矢筈草】

  1. 〘 名詞 〙 マメ科の一年草。各地の原野に生える。高さ一〇~三〇センチメートル。茎はよく枝を分け白い細毛を散布。葉は三出複葉で、小葉は長倒卵形ないし狭長楕円形、先端は鈍くとがる。夏から秋にかけ、葉腋に淡紅色の小さな蝶形花と花弁の退化した閉鎖花とをつける。豆果は卵形でごく小さく、萼よりわずかに長い。牧草にされる。和名は、葉をつまんで引っ張ると支脈に沿って矢筈状に切れるところからのもの。漢名、鶏眼草。やはずはぎ。
    1. [初出の実例]「野をみれば露やそめはの矢筈草」(出典:俳諧・崑山集(1651)八秋)

やはず‐ぐさ【矢筈草】

  1. 〘 名詞 〙 褐藻類アミジグサ科の海藻。日本特産で、本州中部から九州にかけての太平洋岸の干潮線下に生える。高さ二〇~三〇センチメートル。葉状体は淡緑褐色、中肋から倒披針形または舌状の枝を分岐する。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「矢筈草」の解説

矢筈草 (ヤハズソウ)

学名Kummerowia striata
植物。マメ科の一年草

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