矢那郷(読み)やなごう

日本歴史地名大系 「矢那郷」の解説

矢那郷
やなごう

中世の郷で菅生すごう庄のうち。梁郷とも書く。永享七年(一四三五)六月六日の鎌倉府政所執事二階堂盛秀書状写(大野文書)に「菅生庄梁郷」とみえ、盛秀が政所造営担当奉行の清左衛門尉に宛てて、梁郷住人鋳物師和泉権守藤原光吉を造営役に補任したので指揮してほしいと伝えている。享徳四年(一四五五)一月には、金鋳掃部助(大野氏か)に「菅生庄之内矢那之郷金屋内六郎か崎」にある屋敷を安堵するとの奉書(同文書)が出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android