知内温泉(読み)しりうちおんせん

日本歴史地名大系 「知内温泉」の解説

知内温泉
しりうちおんせん

[現在地名]上磯郡知内町字湯ノ里

知内町の西部福島ふくしま町との町境付近、知内川の支流の川の渓谷にある温泉。泉質明礬鉄分・炭酸塩類・酸の混合泉で、関節リウマチ・胃病・湿疹・火傷・打撲傷などにすぐれた効能があるとされる。現在五ヵ所の泉源から摂氏五二度から六三度の温泉が毎分二・五トン噴出している。岩風呂と露天風呂があり、湯の花が見事である。伝説では宝治元年(一二四七)に砂金掘りに来た掘子が発見したといわれている。寛文一二年(一六七二)六月、幕臣松前泰広(松前藩三代藩主松前氏広弟)父子がアイヌ仕置のためクンヌイ(現長万部町)に出向していたが、第二子兼広が八月に「之利宇知湯沢」で没した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「知内温泉」の意味・わかりやすい解説

知内温泉
しりうちおんせん

北海道南西部、渡島(おしま)総合振興局管内の知内町にある温泉。知内川の支流湯ノ川沿いに位置する。1217年(建保5)砂金採取の際に発見されたといわれる。泉質は炭酸水素塩泉、含鉄泉

[瀬川秀良]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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