知古村(読み)ちこむら

日本歴史地名大系 「知古村」の解説

知古村
ちこむら

[現在地名]直方市知古・知古一―三丁目・神正町しんせいまち新知町しんちまち

彦山川との合流点北側の遠賀おんが川中流域に位置する。西は上新入かみしんにゆう村・下新入村、南は山部やまべ村。もとは新入村の枝村で、「続風土記」は寛永一六年(一六三九)に別村となったとする。福岡藩成立後は同藩領となるが、元和九年(一六二三)から延宝五年(一六七七)、および元禄元年(一六八八)から享保五年(一七二〇)までは東蓮寺藩(直方藩)領であった。ただし貞享元年(一六八四)書上の黒田長寛拝領東蓮寺藩郷村高辻目録(阿部文書)にはみえないことから、寛文三年(一六六三)の長寛襲封時には東蓮寺藩領から外されていたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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