短周期彗星(読み)タンシュウキスイセイ(英語表記)short-period comet

デジタル大辞泉 「短周期彗星」の意味・読み・例文・類語

たんしゅうき‐すいせい〔タンシウキ‐〕【短周期×彗星】

周期彗星うち公転周期が200年以下のもの。ケプラーの法則(第三法則)によれば、公転周期200年の軌道長半径は34.2天文単位海王星冥王星の間)に相当するが、離心率が大きい長楕円軌道の場合、遠日点カイパーベルトを超える。そのため短周期彗星起源はカイパーベルトであると考えられている。ハレー彗星エンケ彗星スイフトタットル彗星テンペルタットル彗星などが知られる。⇔長周期彗星

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「短周期彗星」の意味・わかりやすい解説

短周期彗星
たんしゅうきすいせい
short-period comet

公転周期 200年以下の彗星。周期が短いので惑星引力の影響を強く受ける。黄道面からの軌道傾斜は比較的少く,ほとんどが順行している。ただし,ハレー彗星 (周期 76年) は逆行する。短周期彗星の軌道遠日点は惑星の円軌道上にくることが多く,木星の軌道に一致する木星族は 68個,土星族は約6個,天王星族3個,海王星族9個などが知られている。現在までに軌道が計算されている彗星 1350個あまりのうち約 170個が短周期彗星に属する。 (→周期彗星 , 長周期彗星 )  

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