石川 暮人(読み)イシカワ ボジン

20世紀日本人名事典 「石川 暮人」の解説

石川 暮人
イシカワ ボジン

大正・昭和期の歌人,僧侶 興禅寺住職。



生年
明治27(1894)年7月5日

没年
昭和41(1966)年3月22日

出生地
栃木県那須郡須賀川村(現・黒羽町)

本名
石川 俊雄

別名
道号=英宗

学歴〔年〕
臨済宗大学〔大正3年〕卒

主な受賞名〔年〕
栃木県文化功労者表彰〔昭和27年〕

経歴
在学中から若山牧水主宰の短歌雑誌「創作」に参加し、さかんに歌を作る。大正3年に同卒業後、父の跡を嗣いで宇都宮市の興禅寺住職となった。その後も歌作を続け、10年より郷土雑誌的な側面を持った短歌雑誌「下野草」を発行。昭和3年には「下野短歌」を創刊し、以来その中心作家として栃木県の歌壇を牽引した。戦後は郷土文化の普及・保存をはかって下野文化会を結成し、27年には栃木県文化功労者として表彰された。また教師や市会議員をも務め、福祉や教育にも力を注ぐなど、その活躍は多岐に渡った。歌集に「菩提樹若葉」「空華」「愛染抄」、著書に「雲と水」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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