石油蛋白(読み)せきゆたんぱく(英語表記)petro-protein

精選版 日本国語大辞典 「石油蛋白」の意味・読み・例文・類語

せきゆ‐たんぱく【石油蛋白】

〘名〙 石油精製で副生するノルマルパラフィン微生物(酵母・細菌)に与え、これらの微生物がつくり出す蛋白質をとり出したもの。〔うそつき食品(1969)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石油蛋白」の意味・わかりやすい解説

石油蛋白
せきゆたんぱく
petro-protein

石油中に含まれるノルマルパラフィンを原料として生産される微生物菌体あるいはそれから抽出した微生物蛋白をいう。初め,灯油そのものを原料とし,低温で灯油が凝固する原因となる高級パラフィンを除く脱パラフィンを兼ねる方法フランスで開発され,次いで,尿素アダクト法,モレキュラーシーブ法などで,灯油から精製されたノルマルパラフィンを原料とする方法が発展してきた。これらの方法で生産された酵母菌体は,メチオニンを除く必須アミノ酸含量が高く,魚粉に匹敵する栄養価をもつといわれている。

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