石狩(市)(読み)いしかり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「石狩(市)」の意味・わかりやすい解説

石狩(市)
いしかり

北海道中央部、日本海に臨む市。1902年(明治35)町制施行。1907年花川村を合併。1996年(平成8)市制施行。2005年、厚田(あつた)郡厚田村、浜益(はまます)郡浜益村を編入。札幌市の北部に位置し、石狩川石狩湾に注ぐ河口両岸が旧市街地で、ここを中心として発展した農漁村であった。いまも河口でサケ漁が行われ、周辺に米作酪農の農村地域が広がる。国道231号、337号が通じる。札幌との隣接地域である南部の花川地区は住宅地化が著しく、また軽工業地区も立地する。小樽(おたる)市との隣接海岸には石狩湾新港が建設され、背後港湾と一体となった工業流通団地が造成された。新港からは韓国の釜山(ふざん/プサン)との間に定期外貿コンテナ航路が開設され、工業流通団地には住宅・建設・生活関連や機械・金属などの工業、流通関連企業など多数(2015年、約600社)が立地している。面積722.42平方キロメートル、人口5万6869(2020)。

[奈良部理]

『『石狩町史資料』第1、2号(1968、1969・石狩町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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