石花海(読み)セノウミ

デジタル大辞泉 「石花海」の意味・読み・例文・類語

せ‐の‐うみ【石花海】

駿河するが南部、御前崎おまえざき東方にある水深100メートル以下の浅い海域。好漁場

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精選版 日本国語大辞典 「石花海」の意味・読み・例文・類語

せ‐の‐うみ【石花海・&JIS87DD;海】

  1. [ 一 ] 富士山北麓にあった湖の名。貞観六年(八六四)の富士山の噴火で本栖(もとす)湖、西湖精進湖に分断された。
  2. [ 二 ] ( 石花海 ) 駿河湾西側にある水深一〇〇メートル未満の浅堆(せんたい)。南北二つの浅堆からなり、ふつう北堆をいう。イワシ、アジ、サバなどの好漁場として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「石花海」の意味・わかりやすい解説

石花海 (せのうみ)

駿河湾湾口中央よりやや西寄りにある浅堆。南北二つの浅堆からなり,狭義には北堆を指す。最浅水深32m。南堆の最浅水深は71m。浅瀬の海が瀬の海に転訛した名称で,石花はサンゴを意味する。石花海から南へは御前崎沖の金洲の瀬が続く。これらの浅堆の東側は駿河トラフに落ちこみ,西側は相良(さがら)舟状海盆(石花海海盆)に接する。石花海堆の表面には安倍川や大井川系河川が運んだ多量の砂礫(されき)が分布している。石花海は駿河湾内の重要な漁場で,はね釣り漁によるサバなどが焼津(やいづ)の小川港に水揚げされる。
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世界大百科事典(旧版)内の石花海の言及

【駿河湾】より

…これはプレートの境界にあたる変動帯であるといわれ,東海沖の地震の震源として注目されている。湾西部,駿河トラフの西にはこれに並行して南北に二つの浅堆があり,これらは石花海(せのうみ)と呼ばれる。石花海の西,駿河湾西岸との間には水深800~900mの相良(さがら)舟状海盆(石花海海盆)がある。…

※「石花海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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