石薬師寺(読み)いしやくしじ

日本歴史地名大系 「石薬師寺」の解説

石薬師寺
いしやくしじ

[現在地名]鈴鹿市石薬師町 古里

石薬師集落の南端、東海道に面する。真言宗東寺派、山号高富山、旧称西福さいふく寺。本尊石造薬師如来は名高く、石薬師宿の名の起りとなり、石薬師寺と称している。寺伝によれば弘仁年中(八一〇―八二四)弘法大師地中より立つ奇石に薬師の像を刻し開眼供養し、嵯峨天皇の勅願所となる。天正(一五七三―九二)の頃兵火にかかったが、慶長年中(一五九六―一六一五)領主一柳監物直盛により堂宇再建、現在に至る。本尊薬師如来は薄肉彫、豊かな頬は女神像を思わす。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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