石見流

山川 日本史小辞典 改訂新版 「石見流」の解説

石見流
いわみりゅう

江戸初期の地方(じかた)仕法の一つ。徳川家康側近の大久保石見守長安が実施した仕法で,伊奈忠次による伊奈流や彦坂元成の彦坂流と並び称された。とくに長安が幕府の代官頭として甲斐・石見・美濃越後などに実施した慶長期の検地は,6尺1分を1間とした最初の検地であり,石見検地大久保縄として知られる。また佐渡金山をはじめとする鉱山開発にも手腕を発揮したが,長安の失脚で石見流の仕法はすたれた。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android