砂を噛むよう(読み)スナヲカムヨウ

デジタル大辞泉 「砂を噛むよう」の意味・読み・例文・類語

すなむよう

あじわいやおもしろみが、まったくないたとえ。「砂を噛むような味気ない食事
[補説]文化庁が発表した平成30年度「国語に関する世論調査」では、「砂をかむような思いがした」を、本来意味とされる「無味乾燥でつまらない様子」で使う人が32.1パーセント、本来の意味ではない「悔しくてたまらない様子」で使う人が56.9パーセントという逆転した結果が出ている。
[類語]散文的素っ気ない無機的無風流味気あじけないつまらない興醒きょうざ興醒きょうざまし不興しらけるつや消し色消ししらじらしいぞっとしない鼻白む無味無味乾燥無趣味没趣味索然

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「砂を噛むよう」の意味・読み・例文・類語

すな【砂】 を 噛(か)むよう

(砂を噛んだように味気のないの意から) 物のあじわいがない。無味乾燥で興味がわかない。
※雑俳・軽口頓作(1709)「時による・今夜の念仏すなをかむ」
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉三「砂をかむやうな味しかしない夕飯をすますと」

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